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首都キーフ(キエフ)は陥落するか?

プーチン政権はキーフ陥落と持続化するゲリラ戦を持ちこたえるか?

 情報が多すぎて私には到底追いついていけなくなっています。8日からキーフに対する攻撃は始まっているようですが、一度押し返された(木村太郎 ミスターサンデー13日)ということです。首都キーフには300万人近い市民がいてその一部は避難しているでしょうが、避難出来ていないのか残留を決意しているのか一般市民も何百万も残っているようです。多くの人がスマホを持っていて情報を世界に発信しています。中には一般向けのドローンを飛ばしてロシア軍の動きを撮影して軍に提供している人々もいるといいます。新しい形態の市街戦が起きつつあるといいます。スマホが動画や写真でリアルな戦闘状況を世界に発信し、それが武器(手段)となって市民を残虐行為から守る戦争です。

 このウクライナ・ロシア戦争は長期化するか否かは別としてヨーロッパにとっては隣のベトナム戦争になってしまったと思います。その意味ではアメリカがベトナムに負けたように残虐な戦争をした方が負けると思います。独裁国家のロシアで同じように反戦運動が起こることは出来ないでしょうが、そのかわり欧米の厳しい経済制裁がプーチン氏の首を締め上げることになるでしょう。すでにロシアの経済的敗戦が見えています。侵略されてもいないロシア国民がその耐乏生活をどれだけ我慢出来るでしょうか。すでに病院や学校、ショッピングセンターなどの生活インフラを意図的に焦土化させるロシアの戦略が暴かれています。シリアの傭兵をキーフの市街戦に投入すればするほど、その市街戦が熾烈化して市民の血が流れれば流れるほど欧米世論は沸騰しプーチンの侵略を許容せず制裁のレベルを上げていくでしょう。

 首都キーフについてはロシアの空爆を含む攻勢によって早期に陥落するという見方と欧米の武器、訓練、傭兵の提供、そして詳細な情報提供によって互角に戦い長期的に持ちこたえるという見方があります。13日には初めてウクライナ政府より「ロシアが交渉においてウクライナ側の話に耳を傾けるようになってきた」という感触が伝えられました。早く交渉がまとまり停戦が行われることを祈ります。