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ウクライナ危機:日米は協調して中国の台湾侵攻を抑止せよ

 

 

中露の接近を想定し、ウクライナ危機が中国に対する明白な警告となるようにプーチンの軍事的冒険主義を失敗に終わらせよ!

 現在進行中のウクライナの悲劇は日本にとって対岸の火事ではない。もしプーチンの侵略戦争が成功に終われば中国は近い将来台湾に侵攻する誘惑を自制すると期待することはできない。その結果は日米にとって限定的核戦争を含む直接の惨害をもたらすかも知れない。その可能性を排除することは決して出来ない。隙あらば習近平はプーチンと同じ道をたどるだろう。

 ロシアのウクライナ侵攻が今後どれだけの歴史的結果を連鎖的に起こしていくのかは未だ定かではない。ウクライナ大統領は今日ロシアとの交渉をベラルーシとの国境で行うと発表。核や燃料気化爆弾の使用をロシアがためらわないと考えて妥協を覚悟したかも知れない。軍事的な抵抗が困難ならばロシアに対する経済制裁の長期戦へと世界は突入していく。

 2月24日に始まったウクライナ侵攻から今日3月2日で6日目を迎えます。その後の情報でウクライナのゼレンスキー大統領の姿勢は強固でEU、欧米の軍事的経済的支援を求めて徹底抗戦、ロシア撃退を目指しているようです。ロシア側はベラルーシ軍も動員し交渉の間も兵站を整える時間に利用していました。首都キエフへの補給線は何キロも何キロもロシアの車両が続いていてどこかでこの線が攻撃され道路が遮断されたら困りそうなものですがウクライナ軍の攻撃はまだなされていないようです。ロシア軍の攻勢が始まったらキエフ入城は避けられないと思われます。そうなれば市街戦とゲリラ的抗戦が起こるのでしょうか。

 ウクライナ政府は欧米の経済制裁、軍事支援とロシア国内での宣伝戦で長期化するであろう戦争を持久戦に持ち込み最終的な勝利に導きたいと考えていますがあらゆる手段を尽くしてウクライナ制圧を謀るプーチン政権は遅かれ早かれ軍事的に勝利するのだろうと思います。ただしこの事で経済的な深手を負うロシアが中国との連携を深めたとしても欧米に勝利することは困難で、世界戦争にエスカレートしたなら双方が大きな損失をこうむるでしょう。

 ロシアとプーチンが早期に鉾を収めウクライナとの妥協を受け入れること、これが今もっとも期待されることです。イスラエル首相や日本の安倍総理の仲介が期待されていますが、何とか世界が平和への道を見つけることを祈りたいと思います。ちなみに2024年の選挙で次期米国大統領がトランプ氏になった場合、プーチン大統領との交渉が進展しないかと期待せざるを得ないところです。