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安倍晋三元首相のご冥福を謹んでお祈り致します!与野党政治家の方々にはロシアのウクライナ侵攻以降、劇的に変化した国際情勢と安全保障環境の中、日本を守り中国、ロシア、北朝鮮の脅威を見据えた必要な政策を鋭意進めていただきたいと思います。 

 

写真:東京スカイツリーからの夕焼け 2022.6.26

 先ほど安倍元総理が奈良大和西大寺駅で応援遊説中に銃撃されました。ドクターヘリで奈良県立病院へ搬送されたようです。心肺停止状態で、命をとりとめられることを祈ります。許されない政治テロ行為です。情勢の緊迫につれ今後とも言論の封殺、政治の攪乱をねらうテロが起こる可能性がありますが私達は静まって冷静に情況を見極めて日本の進むべき道を議論し選択する必要があります。(7月8日正午頃)事後的なコメントですが活発に政治活動をしていた現職議員の安倍元首相に対して警備が甘かったように思います。銃のようなものを持った不審な人物を元首相の背後で至近距離にまで近づかせた時点で警備の失敗だったと考えます。油断がなかったとは言えないでしょう。(奈良県警本部長も「警備に問題、否定できない」と言っておられますね。)

 私は個人としては非暴力主義者で自身を守るにあたり銃を持ったり、武力をもって敵と闘ったりしない(あるいは少なくとも出来るだけしたくない=なんじゃこれ?)主義です。これにはキリストの教えと神の愛のリアリティが裏付けとなっています。ところが現状、国家を守るにあたって非暴力主義のみでは中国やロシアのような侵略意図のある国の支配から逃れることはまずもって不可能です。非暴力主義のみではウクライナはロシア領となり、独立派、抵抗運動などは徹底的に弾圧されてしまいます。民主主義は名のみで反ロ(反中)と見なされれば言論、その他の自由、権利をはく奪され多くの人が生命財産などを奪われることになるでしょう。日本が自衛隊という軍隊を持っているのもそのためです。つまり、中ロなどに統治されることにならないためです。日本が日米同盟などを結んで自国を護ろうとしているのもそのためです。

 日本にとって自衛隊というものは大津波に対する防波堤のようなものでそれが無ければ日本は「津波」に脆弱になります。武力侵攻という津波が押し寄せたとき、それに耐えて、津波を撥ね返し村やまちを守る主要なとりでが自衛隊です。加えてロシアや中国など侵略意図の明確な国々が侵攻を断念するだけの戦争抑止力というものを日本は持たねばなりません。ひとたび戦争になってしまうと勝つこと以外日本を守る手段はないわけで「抑止力」以上の武力的優位が必要となります。抑制された自衛力のもとでも敵国が戦争を仕掛ければ耐え難い損害を被ると考えたとき日本は侵略戦争を止めることが出来ます。

 安倍元首相は亡くなられてしまいました。しかし、安倍元首相が生涯をかけて発展させようとされた日米同盟を柱とする自由民主主義国家及び自由と人権を尊重する価値観を共有する同盟諸国による安全保障の枠組みは歴史的な合理性と妥当性を有するものと考えます。

 自分に出来ないことを人にやってくれと言わんばかりの希望的安全保障論となってしまいましたが非暴力主義に出来ることがない訳ではありません。戦争の中ではそれはさまざまな抵抗や不服従、人道的行為、犠牲的行為、まさにキリストや仏陀やガンジーがしたであろうような事々です。それらが長い時間の中では戦争という大津波を無益なものと化し、それが引いていくのを助けます。「防波堤」と「避難や救援活動」は共に必要なものとなります。これは戦争という津波においてもまた然りです。